絶賛発売中!
小林よしのり50周年の怪作快作!
『夫婦の絆』
感想のご紹介です!
【ひとかけらさん】
夫婦の絆を読了しました。
これは女性が男性の支配から脱出するために戦う壮大な物語だと思いました。
印象的だったのは表紙と最終ページで蜜子が一郎の耳かきをしているシーン。ヨダレを垂らしながら気持ち良さそうに耳かきをされてる一郎ですが飼い慣らされていることに気付いていません。耳かきで何をホジクリ出されているのか気になるところです。
私・時浦がこのラストシーンを見て最初に感じたことは、
「これってハッピーエンド…ですよね? でも怖い!」でした。
つまりは、「飼い慣らされる」ことに抵抗がない、あるいは、むしろそれに幸せを感じるMっ気の強い人はこれに「ハッピーエンド」を感じ、
「飼い慣らされる」ことに少しでも抵抗を感じる人は、それでも逆らえずに流されていくラストに「怖さ」を感じる
…ということなんじゃないでしょうか?
そして、さらに言えば「飼い慣らされる」なんてまっぴらごめん、自由に、野生のままに生きたいという信念を持っている人が見たら、これはもう「アンハッピーエンド」以外の何物でもないと感じるはずです。
受け取り方は読む人さまざまとはいうものの、ここまで読者の性質を浮かび上がらせてしまうラストシーンって、あるでしょうか?
そのラストシーンとはいかなるものか?
そのラストシーンに至るまで、どんな壮絶な物語が展開されているのか?
こんな奇妙なお話は、他にはまずありません!
あなたはこのラストシーンに何を感じる人なのか?
ぜひ読んで確かめてください!!